悲しみや苦しみの違い・・・
今回の定例会では、2ヶ月前にご主人様を亡くされたばかりの女性2名と、10年以上前にご主人様を亡くされた女性2名、1年前に奥様を亡くされた男性1名の方が初参加されました。
たまたま、同じ月にご主人様を亡くされたお二人と10年以上前にご主人様を亡くされたお二人が、偶然に参加をしてくださったのですが、私は偶然とは言えない必然的な出会いのように感じました。
女性の方4名ともに同じくらいの50代で、お名前が似ていらしゃる方もいて、いろいろな事がシンクロしていたのです。
これまでたくさんの初参加の方をお迎えしてきましたが、ここまでのシンクロはありませんでした。
ですから、私は、この4名の女性の方々はきっと何かしらのご縁があって今回のタイミングで運命的な出会いをされたのだと思ったのです。
2ヶ月前に愛する伴侶を亡くされたばかりのお二人は、まだまだ人生のどん底の辛さや悲しみの中にいて、この事実を受け入れることができずに、もがき苦しんでいらっしゃいました。
この世に残されてしまった現実の中で、何もかもが愛する伴侶との思い出に繋がってしまい、この世では姿を見ることができなくなってしまったことを痛感して、猛烈な悲しみが押し寄せるのです。
この世ではもう会うことができない、もう声を聴くことができないこの現実に慣れて、この現実を受け入れることができるようになるには、やはり時間の経過が必要です。
個人差はあると思いますが、最低でも1年くらいはかかるかもしれません。
愛する伴侶との死別という猛烈な悲しみや、苦しみを体験して、もしこの現実を受け入れることができなかったら、やがて心身の健康を損なうことになってしまいます。
周りにこの悲しみや苦しみを理解して受け止めてくれる人がいれば良いのですが、親や兄弟姉妹であっても同じ体験をしていなければ、私達の気持ちを理解することはできません。
自分の子どもであっても同様です。
ある意味、この世で唯一の自分の理解者を亡くしてしまったのですから、この世に残された私達は、まず激しい孤独感と戦わなければならないのです。
この現実を受け入れ、孤独と闘うという壁はあなた自身で乗り越えていかなくてはなりません。誰もあなたを助けることはできないのです。
私や同じ境遇の仲間達は、あなたの悲しみや苦しみを理解して、あなたに寄り添い、あなたを応援することはできますが、あなたを助けることは残念ながらできません。
猛烈な悲しみや、苦しみの中で、愛する伴侶はもうこの世にはいなくなってしまい、もう姿を見ることができないという現実を受け入れ、孤独と闘いながら、これから先の人生に希望が持てず不安ばかり抱えていかなくてはならないかもしれません・・・でも、それでもあなたは生きて行かなくてはならないのです。
愛する伴侶との死別からまだ日が浅い方は、まずは日々の生活をこなしていきましょう。
泣きたくなったら我慢しないでたくさん泣いてください。
お腹がすいたらご飯を食べて、眠たくなったら休みましょう。
働かなくてはならない方は、働いて、食べて、泣いて、寝る・・・を繰り返していくうちに時間が経過していきます。働くことで気持ちが紛れるかもしれませんね・・・。
愛する伴侶との死別から10年以上経過してから・・・今回、初参加をしてくださった二人の女性・・・
お二人ともお若いときにご主人様を突然亡くされ、子育てや仕事に忙殺され、充分に愛する伴侶の死を悲しむことができないまま、今日まで生きてこられたように感じました。
やはり、若いときの死別は、周りに同じくらいの年齢の経験者はいないので、自分の気持ちを理解してもらえず、誰にも打ち明けることもできずに、心の中にしまい込んで今日まで生きてこられたのだと思います。
これまで、子どもや仕事のために無我夢中で生きてきたけれど、子どもの巣立ちや仕事の変化に伴い、心境の変化もあり、今まで心に蓋をしていたこれまでの悲しみや苦しみ、孤独感が一気に溢れてしまったようです。
どんなに時間が経過しても、亡くなってしまった愛する伴侶のことは決して忘れないし、愛する気持ちや会いたい気持ちはずっと変わらないのです。
これまで、悲しみや苦しみ、寂しい気持ちをずっと我慢して、心に蓋をして、心の底の本当の自分の気持ちを充分に理解することができなかったのかもしれません。
でも、今ようやく自分の気持ちに気がつくことができて、今日まで悲しみや苦しみ、孤独に耐えることで傷ついてしまった自分の心を癒すために・・・
これから先の人生を自分らしく幸せに生きていくために、私達と繋がってくれたのかもしれません。
今回の定例会では、死別間際の方と死別から10年以上経過した方を同時にお迎えしたことで、それぞれの悲しみや苦しみの違いを理解することができたように思います。
猛烈な悲しみと、ゆっくりと継続とした悲しみ・・・どちらも本当に辛いと思います。
どちらにしても、亡くなってしまった伴侶を心から本当に愛しているからこその、悲しみや苦しみなのです・・・
今は、この世ではもう会うことはできませんが、私達はこの世で心から愛する伴侶に出会えて、ご縁を繋ぐことができたことに深く感謝をしなければなりませんね・・・
7月に撮った写真の一部をご紹介
定例会の様子
二次会の様子
素直な気持ちで・・・
愛する奥様を亡くされた男性の方・・・悲しい気持ち、辛い気持ちを我慢しないでくださいね。
ここには同じ境遇の男性の方がたくさん参加してくださっています。
男女を問わず、この苦難を乗り越えて自分で前向きに生きて行きたい!と願って、頑張っている同じ境遇の仲間がたくさんいらっしゃいます。
自分の気持ちに素直になって、辛い気持ちを私達に話してください。
きっと心が軽くなりますよ・・・
そして、笑顔になれるひと時を一緒にすごしましょう!
あなたのちょっとした勇気が、あなたのこれからの人生を幸せな未来に変えていくことができるのです。
あなたからのお問い合わせや、参加申し込みをお待ちしています。
なかなか返信がない場合は、お電話してください。
よろしくお願いいたします。
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