涙の向こうに・・・
最近、街路樹がすっかり色ずいて秋の気配が・・・といっても、もうすぐ12月なのですが・・・
確かに朝晩は冷え込んで寒いのですが、昼間はお天気が良ければ暖かいですね。
街を歩いていても、ダウンを着ている人や、薄手のシャツだけの人もいてあまり季節が感じられません。
福岡は、年末から3月末くらいまでが寒くて冬が長いような気がします。
なので、今は短い秋をできるだけ感じていたいと思っています。
最近はお問合せメールも少ないので、愛する人を亡くして辛い思いをしている人がいない事は、良いことだから・・・と思っていたのですが、思いがけず20代と30代の女性の方から、お問い合わせを頂きました。
どちらの方も、まだお若いご主人様を最近亡くされた様でした。
結婚してまだ間もないくらいで、幸せの絶頂から絶望のどん底に突き落とされてしまい、自分の周りには自分と同じくらいの年齢で死別を経験している人などいるわけもなく・・・この自分の激しい悲しみにどの様に対応して行けば良いのか・・・途方に暮れている様子が感じられました。
これから先、自分一人、または幼い子どもを抱えて生きていかなければなりません。
きっとお二人とも、愛する人を亡くした悲しみや苦しみ・・・さらには、これから先自分がどうなっていくのか?将来への不安で胸が押しつぶされそうになっていらっしゃると思います。
私は、このお二人にとっては、お二人のお母様と同じくらいの年齢なので、自分の娘に置き換えて考えてみても、自分の娘にどのように言葉をかけてあげたらよいのか・・・わかりません。
なぜなら、それはどんな慰めの言葉をかけても、その場しのぎの様に思えるからです。
私も愛する主人を亡くしましたが、結婚してから数十年経ってからですし、子どもも成人していました。
やはりこのお二人と同じ様に若くして愛する人を亡くし、その後女手一つで子どもを育て、現在たくましく生きている経験者でないと、その言葉が本当の意味でその当事者の方の心には届かないように思えます。
ただ私がお伝えできることは、この会を立ち上げてからまる6年、これまでたくさんの同じ境遇の仲間達に出会ってきました。
中には当時はまだ20代、30代で死別を経験して、現在は死別から10年~30年くらい経つ仲間達にも出会っています。
其々の仲間達の当時の状況や気持ち、どの様にしてこれまでの人生を歩んでこられたのか・・・などたくさんたくさんお話を伺ってきました。
死別当初は、この悲しみや苦しみを抱えて自分一人で子どもを育てていくことへの不安や恐怖のあまり思わず後を追ってしまおうと思ったけれど、子どもの無邪気な笑顔を見て思い留まった。
などなど・・・本当に想像を絶する苦しみを、歯を食いしばってたくましく乗り越えてきた仲間達のお話を伺い、さらに今現在に生きるその姿を私は見てきました。
どの方も今現在の姿は、「自分は辛いこの人生を無我夢中で乗り越えてきた・・・」という自信が感じられるからだと思いますが、清々しく晴れやかな表情で笑っていて、とても素敵なんです。
皆さん、死別当初は自分の悲しみに蓋をして、自分の感情を押し殺して子どもや家族の為に一生懸命に生きてきたけれど、子どもがある程度大きくなって自分の手を離れるにつれて、死別から長い年月の後自分がこれまで抑えてきた感情や苦しみを誰かにぶちまけ、自分の心を浄化する為にこの会に参加してくださっているのです。
そして、これからは残りの自分の人生を自分のために楽しく幸せに生きる事を願い、仲間達と一緒に時を過ごしているのです。
どんなに悲しくて辛くても、あなたは生きて行かなければなりません。
たくさんたくさん泣きながら、ひとつひとつ試練を乗り越えていってください。
先輩達も皆頑張って生きています。
だから、あなたも絶対に大丈夫です‼
あなたにもできますから・・・自分を信じてください。
たくさん泣いたあとは、きっと気持ちが軽くなって笑顔を思い出すでしょう。
涙の向こうには、きっとあなたの晴れやかな姿と幸せな未来が待っていますから・・・
諦めないで、自分の人生をつかんでくださいね。
もし、くじけそうになったら、私達に連絡をしてください。
11月に撮った写真の一部をご紹介
定例会の様子
定例会の様子
久しぶりの再会と笑顔・・・
コロナがすっかり収まり、会社などからの会食禁止令も解除されて、今月の定例会には山口、小倉、熊本、大分からたくさんのメンバーの方が参加してくださいました。
そのうち何名かのメンバーさんは、1年~2年ぶりくらいに、本当にお久しぶりに参加してくださいました。
お久しぶりなのに、前回はつい2~3日前に会ったばかりのように、時間の経過を感じさせないくらい直ぐに新旧のメンバーの方々が打ち解けるのは、本当に不思議です。
同じ境遇の同じ想いを共有する仲間だからなのかもしれませんが、皆の魂が共鳴して暖かいオーラで仲間達を優しく包んでいるかのように思えます。
多分、あの世の愛する人達も一緒に参加しているのだと思いますが・・・
こんな雰囲気ですから、当然、皆居心地良く感じるのだと思います。
お酒によって、テンションも上がりますが、皆が楽しそうに笑っておしゃべりしている姿を見ることができて私はとても嬉しく思います。
私達の定例会は、また次も参加したくなるような、毎月一度、皆が楽しみにしているいる会なのです。
この会に参加する事で、メンバーさん達皆、少しずつ死別の悲しみや苦しみを乗り越えているのです。
今回、久しぶりに参加してくださったメンバーさんが、「この会に参加して本当に良かった・・・もし、参加していなかったら今頃どうなっていたことか・・・」とおっしゃっていました。
今回の定例会では、お久しぶりに参加してくださって、とても嬉しかったこともありますが、改めてこの会ならではの、皆の一体感、連帯感を感じることができました。
皆の笑顔をたくさん見ることができて、改めて幸せに感じたのでした。
死別からの年数などは問いません。
もし、参加してみたいと思われたらぜひメールでお問い合わせくださいね。
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